線は、僕を描く

みなさん、こんにちは。富山駅前校の鮒池です。

今回もおすすめの映画を紹介します。

 

『線は、僕を描く』

(2022年日本)

 

 水墨画の世界を題材にした青春ムービーです。主人公の大学生は会場設営のアルバイトで水墨画と出会い、静かに涙を流します。家族を不慮の事故で失い、喪失感と後悔の念を抱えていた主人公の心に家族との思い出が去来します。

 水墨画の巨匠・篠田湖山に声を掛けられて、なりゆきで水墨画を学ぶことになった主人公は、初めての世界に戸惑いながらも魅了されていきます。水墨画で表現されるものは、それぞれの書き手の心によって、見るものに訴えかけてくるところが変わってくる。過去にとらわれて前向きに進めなかった主人公は次第に自分自身と向き合うようになります。

 

 いろいろな人の言葉などによって、自分が将来こうなりたいと思うことは多いと思います。この作品では、水墨画を通して静かに自分自身と向き合うことで未来に向けて動き出す姿が強く印象に残ります。

 

 周りの人が自分のことを思ってあれこれ言ってくれていても、なかなか耳に入ってこないこともよくあると思います。そんな時は自分自身に問いかけたりすることも大切なのかもしれません。

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