技術の力でパワーアップ!
先日、東進の未来発見講座を開催しました。
講演者は稲見昌彦先生、東京大学の工学教授です。実はこの方は世界的に有名な方で、攻殻機動隊という漫画やアニメに登場する、光学迷彩(透明になる技術)を実際に開発してしまった方です。
稲見先生の講演の中で、機械で作った6本目の指を筋電義手のように動かす様子がありました。六本目の指というのは本来存在しないのですが、あればあったでとても便利で、装着した被験者は外した時に逆に喪失感に襲われたとか。
スマホの普及率がほぼ100%になったことで、制御をスマホに任せることで装着型の機器の大幅な小型化が進んでいます。20年前は指の動きを再現しようとしたら、それだけで東大の赤本10冊分くらいの大きさになっていたとか。時代は変わったものです。
装着型の機器の一つに、強化外骨格があります。
https://skeletonics.com/
楽しそうなロボットが出てきましたね。
実際のところ、これはエンターテイメント用という意味合いが強いのですが、イメージしやすいかと思い紹介させていただきました。
上半身にこのような補助具をつけることで重いものを運んだりなど、既に建築現場などでは実用化もされています。
https://innovation-matrix.com/partner/suitx/
また、少ない労力で早く歩くことができるものもあります。
https://www.axismag.jp/posts/2022/10/498865.html
歩行速度が9%アップ、消費エネルギーは14%ダウンと地味に高い効果が。普段使いに欲しいレベル。市販されないものでしょうか。
と、このように様々な外付けパワーアップアイテムが開発されています。
冒頭紹介した光学迷彩のように、SFの技術がどんどん現実になっていきます。
今、小型の超高性能コンピュータ(=スマホ)を全員が持ち歩いているように、このような外骨格を全員が当たり前に装着して歩いているような世界もいずれ来るのかもしれませんね。