AIと交通の話

「ちょうど渡ろうと思った信号が目の前で青になった」
とても気持ちがいいですよね。これからそういうことが増えるかもしれない、今日はそんな話をします。


全国で年間に発生する渋滞損失は約38.1億時間、経済損失は12兆円と言われています。1人あたり、年30時間も渋滞に巻き込まれている計算です。
信号は渋滞の発生に大きく関わっています。信号の制御にAIを用いることで、渋滞を軽減するための研究は世界各国で行われています。


現時点でも車両センサーを複数配置し交通量と渋滞長を予測、最適な信号制御を行うシステムは実装されています。しかし、このセンサーの配備と管理に経費がかかるため、全ての信号に使われているわけではありません。


この春、このシステムにAIを導入し、少数のセンサーでも同様の効果を発揮できるか、実証実験が行われました。岡山の主幹道路で行われたその実験は見事に成功し、低コストで制御システムを導入できる可能性が広がりました。現時点では交通量の少ないところほどセンサーはなく、機械的に信号を制御しています。皆さんも、まったく車は来ないのに信号は赤で通れない、という経験をしたことがあるのではないでしょうか。この実験の成功を機に、低コストで多数の交差点にこのシステムを導入することができれば、このようなことは減っていきます。


イギリスでは、交差点にカメラを設置し、画像認識で車だけではなく人も認識して最適な信号の制御を行うシステムも開発されています。天候や逆光、スモッグなどの影響も受けない、高精度のものが既に出来上がっています。既存の交通カメラネットワークにそのまま導入できるため、導入までの手間とコストがかからないのもメリットです。

AIは今後も様々な分野で活用され、皆さんの生活をより便利にしていくでしょう。今後も成長を続けることは間違いありません。理系で進路に迷っている人は、AI関連の情報を集めてみると、何か将来につながる発見や気づきがあるかもしれませんよ。

1+