今あなたが会話している相手は・・・

少し意味深なタイトルですが、別にホラーとかそういうわけではありません。今回は会話するAI、いわゆるチャットボットの紹介です。

 2022年11月30日、OpenAIから対話型言語モデル、ChatGPTが発表されました。これは、従来のAIが苦手としていた「自然言語処理」を行うAIのサービスです。質問文を打ち込むと、人間が書いた文章と見分けがつかないほど自然な文章で回答してくれます。

気になる方は、さっそくこちらから試してみて下さい。メールアドレスと電話番号だけ登録すれば無料で利用することができます。
https://chat.openai.com/auth/login

現在、このサービスは体験版のため、試すタイミングによってアルゴリズムから変わっているらしく、その時々で回答内容の精度が異なります。自然な返答をするというのは変わらないのですが、返答内容が高田純次並に適当なときもあるようです。

ということで、私も実際に会話してみました。

私「富山駅の近くで美味しいラーメン屋さんはある?」

AI「富山駅周辺には、美味しいラーメン屋さんがたくさんあります。おすすめのラーメン屋さんをいくつか紹介させてもらえますか?」

私「お願いします。」

AI「富山駅周辺でおすすめのラーメン屋さんをいくつかご紹介します。
・ラーメン 老舗 伝法 橋本
・ラーメン 本家 五福
・ラーメン 一風堂 富山店
・ラーメン 煮干屋 祖師谷店
・ラーメン 長屋
おすすめのラーメン屋さんは、このようなところです。お腹が空いたときには、ぜひお試しください。」

見事に高田純次を引き当ててしまいました。※この5個の店名のうち、実在するのは一風堂だけです。
しかし、内容こそ適当ですが、会話の自然さはすごいと思いませんか?某イルカから考えれば、とんでもない進化をしたものです。(意味が分からない人はお父さんお母さんに聞いてみよう!)

他にも、連載中のまだ結末が存在していない小説を、最後にどうなるのかを聞いたら、そのシリーズで出てくる人物や地名などの名称を使いながらそれっぽいことを言うなど、まるで知らないことを聞かれたときに適当にしったかぶるような動作をするのもちょっと面白かったです。「○○は現在連載中で、まだ結末を迎えていません」と返されるよりもよほど人間的だと思いませんか?

ずっとAIが苦手としてきた自然言語処理も、ここまで進歩しました。当然技術的にも相当注目されており、先ほど出てきたイルカの会社、マイクロソフトはこの技術を自社検索エンジンBingへ搭載することを決定しました。
検索エンジンでは現在91.88%という圧倒的トップシェアを誇るGoogle者のCEOも危機感を募らせているようです。しかし、先ほど紹介した適当さの問題もあり、逆に圧倒的トップシェアであるということが搭載を許されない状況であるため、Googleは自社でAIの開発を更に加速させていくと発表しておりました。

ここ最近、「ChatGPT」を検索ワードにして検索することがここ最近の日課になっている私ですが、昨日ChatGPTには何ができて、何ができないのかをまとめている記事を見かけました。

https://www.gizmodo.jp/2023/01/chatgpt-free-ai-fails.html

出来ることの中に、これまではAIにはできないクリエイティブな仕事の筆頭だった、「小説を書く」というものが堂々と紹介されています。一方で、やはり正確さ、については課題があるようですね。

AIが出来ることの分野がどんどん増えています。皆さんは将来、公私ともにAIに関わらなくてはいけない場面が増えることは間違いありません。
私も、今後も面白い技術関連のニュースがあったら紹介していきますね。

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