夢みる小学校

みなさん、こんにちは。富山駅前校の鮒池です。
今回もおすすめの映画を紹介します。
 
『夢みる小学校』(2021年日本)
 
 学校法人「きのくに子どもの村学園」に密着したドキュメンタリーです。子どもの主体性と子どもが実際に体験することを重視し、一般的に主要教科と呼ばれる英数国理社の座学はほとんどありません。「プロジェクト」という料理や演劇や大工などの中から一つ選び、それを通して主要教科を学んでいきます。教師は「おとな」と呼ばれ、こどもと同等の立場でプロジェクトに参加します。おとなが講義することもなく、リーダーとして導くわけでもなく、ただ一員としてプロジェクトに加わります。ですので、おとなの意見も多数決で却下されることがあります。また、この学校には相対的に数値化されたいわゆる成績表がありません。意外にも成績表を作成しなければならないという決まりはないそうです。

 

 以前、モンテッソーリ教育法を紹介しましたが、それは幼児教育でした。今回のきのくに子どもの村学園は小中学校です。大学入試を考えている場合、主要教科を学ばずに、普通高校でついていけるのだろうか、と疑問に感じますが、むしろ、上位の成績をおさめているようです。

 

 センター試験が共通テストに代わり、試験内容がより身近なことを取り上げるようになったと言われることがあります。その読み取りに苦労している人も多いと思います。この映画を見ると、頭だけで思考するより、体験を通して考えることを身に付けるほうがより深い思考が可能となり、今後の新しい入試によりうまく対応することができ、さらには、その後の人生をどう生きていくかに資するのではないかと考えさせられます。

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